ネットワークビジネス≠ネズミ講

無限連鎖講防止法違反の疑いで逮捕者が

2022年11月30日、警視庁生活経済課により無限連鎖講防止法違反の疑いで逮捕者が出たことはみなさんご存知のことと思います。

無限連鎖講とは、一般的にはネズミ講という名称で知られています。

無限連鎖講(むげんれんさこう、英語: Pyramid scheme)とは、金品を払う参加者が無限に増加するという前提において、2人以上の倍率で増加する下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配することで、その上位会員が自らが払った金品を上回る配当を受けることを目的とした金品配当組織のことである。

[概説]

無限連鎖講は人口が有限である以上、いずれかの時点で破綻し加入者の相当数に損失を与える性質のものであることから、日本では無限連鎖講の防止に関する法律で禁止されている。

親会員から子・孫会員へと会員がねずみ算的に増殖していくシステムから、一般的にはネズミ講と呼ばれる。特定商取引に関する法律第33条で定義される販売形態に沿った連鎖販売取引であると主張したとしても、内容によっては無限連鎖講と判断された判例が多数ある[1]。またピラミッド商法という呼ばれ方をされる場合もある[2]。なおマルチ商法マルチまがい商法についても「ネズミ講」という言葉が使われる場合があるが、無限連鎖講としての違法性の判断は、それぞれの事案の内容による。

[概要]

典型的な仕組みは、参加者が金品を上位会員に支払う一方で、自分より下位の会員を募ることで金品を徴収し、その下位会員が更に会員を募り金品を徴収して…というものである。また徴収された金品は、参加者が属する階層や、勧誘し集めた参加者の数等により、配当の形で還元されるという仕組みを謳っているものも多い。

引用元:ウィキペディア「無限連鎖講」

ここ数年、ネズミ講での会社の摘発はなかったようですが、ブームというものでもないにしろ、

どうも何年かごとのペースで繰り返し出現すると指摘している方もいるようです。

忘れたころに。。。を狙っているのかも知れないので、うっかりその手の話に乗ってしまわないようにしたいものです。

諦めきれない夢がある!!

冷静になって考えると怪しいけど。。。

世の中には「ウマそうな儲け話」がそこかしこに溢れています。

はじめは誰しも、「世の中そんなウマい話があるわけない」と考えることができるのですが、

いかんせん人間は「欲」という厄介な生き物を飼っているので、繰り返し聞かされると

「もしこの話が本当だったら凄い!!」と思い始めてしまうのです。

しかも、シミュレーション通りの報酬を手に入れるための登録段階での投資額が、何十万、何百万というものであるなら、

そもそもその金額を準備できなかったりしてそうそう簡単には登録できないのですが、

今回のケースでは、

💰入会金 10,000円

💰月々の卵90個分の購入代金 13,900円

💰5人紹介すると、1人あたり5,000円×5人=25,000円が配当として支払われる

💰組織が大きくなっていくことにより、最終的には160万円を受け取ることができる

5人紹介できれば、一応は初期費用分の金額の元は取れる計算ではありますし、

毎月13,900円で卵を購入していれさえすれば、それ以上のお金が受け取れるなら悪い話ではないな、

と思ってしまうのも無理はありませんね💦

この、「払い続けていけそうな金額設定」も、全国に約11,000人もいる登録者を生み出してしまった要因の一つでもあると思われます。

しかしながら、実際にこれらの配当をまともに受け取れた人は、登録者のうちわずか2割程度だということです。

私は反対に、2割もの人が配当を受け取ることができたんだと驚いてしまいましたが。

それだけスピーディーにある程度までは「集金」することができたということなのでしょう。

会社として立ち上がってから1年ほどで、集まった金額は3億円にものぼるという事実にも驚いてしまいます。

また同時に、1人で5人もの人を紹介できた方たちも凄いなと思ってしまいます。

ターゲットはお年寄り、母子家庭

登録した方の年齢層を見てみると、お年寄りが多いようです。

また、聴覚障害者や母子家庭などにも出資を募っていたようです。

社会的に立場の弱い人々をターゲットにするやり方も、いただけないですね。

中には、一旦は家族に相談し当然のことながら家族には止められたものの、結局は登録してしまった壮年の男性などもいらしたようです。

逮捕された容疑者は、北海道から沖縄まで全国を飛び回ってセミナーを行っていたそうですが、その壇上で

「天国にカネを持っていっても仕方ないでしょう。70年も生きてきて、そんなこともわからないんですか」

引用元:Yahoo!ニュース

このような、一見すると暴言ともとれそうな、しかしながらその辺りは巧みな話術で

会場を沸かせながら、次々と登録者を獲得していったようです。

私は、ある意味セミナー会場というものは「非日常」の世界だと思います。

わざわざ交通費をかけて出かけていく、普段は出入りすることのないホテルの会場。

煌びやかな照明と高い天井、まるでVIPであるかのように会場まで案内される。。。

「非日常」の世界で聞く話は、こうも人間の正常な判断力を奪ってしまうものなのかと

愕然とするものがあります。

これが、セミナー会場が近所の空き地とかあまり立派ではない小さな建物の一室などであれば

登録してしまった人々も騙されずに済んだのかなと思ってしまいます。

それほど、セミナーというものは「登録してもらうこと」この一点だけにフォーカスして、作り込んでいくものだということですね。

世の中ウマい話はないけれど

大儲けできそうな凄い話

そんなものは実のところ存在しません。

しかしながら、騙されてしまう人々が多いわけは、誰しもが「もっと豊かになりたい」と考えているからに他なりません。

では、今以上に豊かになることを望んではいけないのでしょうか?

やっかいな疫病が流行していることや、経済の先行きについても、安心して生活ができるという期待感も、

残念ながら持ちにくい大変な時代となってしまいました。

でも、収入を得ていかなくては自分や家族の命を繋いでいくことすらできません。

問題は、収入を得ていく手段です。

もはや、国も会社もあなたを守ってくれるわけではないのです。

今のままの労働収入一本だけ。

これでは経済的不安から逃れることはできないのです。

ではどうしたら良いのか。

自らの労働収入を得ていく活動は続けながらも、もう一つ収入を得ていく手段を持てば良いのです。

もしかしたら、何かしらヒントが得られるかも知れません。

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